療養泉の一般的適応症及び泉質別の適応症は次のとおりです。
注)温泉の割合は、泉質が重複する場合、それぞれに計上しています。
1.一般的適応症
- 筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)
- 運動麻痺における筋肉のこわばり
- 冷え性
- 末梢循環障害
- 胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)
- 軽症高血圧
- 耐糖能異常(糖尿病)
- 軽い高コレステロール血症
- 軽い喘息又は肺気腫
- 痔の痛み
- 自律神経不安定症
- ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)
- 病後回復期
- 疲労回復
- 健康増進
2.泉質別適応症
単純温泉
温度25℃以上で成分が規定量未満の温泉です。一般的には無色透明無味無臭ですが、アルカリ性単純温泉は、ツルッとした感触があります。本県の温泉の30%を占めています。
- 浴用
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- 自立神経不安定症
- 不眠症
- うつ状態
放射能泉
本県には、単純弱放射能泉、単純放射能泉、含放射能・塩化物泉、含放射能硫黄泉等があります。俗にラジウム温泉といわれ、本県の温泉の51%を占めています。
- 浴用
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- 高尿酸血症(痛風)
- 関節リウマチ
- 強直性脊椎炎など
塩化物泉
わが国には比較的多く見られる泉質で、塩分が主成分となっているので塩からく、濃いものは石けんが使えません。海水に近いものもあります。塩化物泉、含放射能・塩化物泉があり、本県の温泉の13%を占めています。
- 浴用
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- きりきず
- 末梢循環障害
- 冷え性
- うつ状態
- 皮膚乾燥症
- 飲用
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- 萎縮性胃炎
- 便秘
硫黄泉
腐卵臭があり、乳白色の柔らかい沈殿ができます。本県には、単純硫黄泉、含放射能・硫黄泉があり、いずれもアルカリ性で低濃度です。本県の温泉の6%を占めています。
- 浴用
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- アトピー性皮膚炎
- 尋常性乾癬
- 表皮化膿症(硫化水素型については末梢循環障害追加)
- 飲用
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- 耐糖能異常(糖尿病)
- 高コレステロール血症
炭酸水素塩泉
ナトリウム-炭酸水素塩泉、カルシウム-炭酸水素塩泉があり、アルカリ性低濃度で、ほとんどが冷鉱泉で本県の温泉の4%を占めています。ツルッとした感触があります。
- 浴用
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- きりきず
- 末梢循環障害
- 冷え性
- 皮膚乾燥症
- 飲用
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- 胃十二指腸潰瘍
- 逆流性食道炎
- 耐糖能異常(糖尿病)
- 高尿酸値血症(痛風)